白バイ野郎ジョン＆パンチ(アメリカでの題名は、"CHiPs"）とは、 アメリカMGM-TV制作、NBCネットワークで　 '77〜'83まで放送されたTVドラマである。 アメリカのTVドラマは、たいていパイロット版というのを放送して、 それが好評ならばシリーズを作るという手法をとっている。 白バイ野郎ジョン＆パンチも例に漏れずパイロット版が放映された。 これは、元警官のリック・ローズナーが、現実とTVドラマの警官の姿とのギャップを是正すべく、 自らがプロデューサーとなり制作したものである。 ラリー・ウィルコックス演じるジョンと、エリック・エストラーダ演じるパンチとの、 2人のカリフォルニア　ハイウェイ　パトロール　モーターサイクル　オフィサーの友情を描いた作品で、 暴力シーンや発砲シーンなどが、ほとんど出てこない （その分カーチェイスやクラッシュシーンはたくさんあるが．．。でも、ほとんど死者が出ない。） カリフォルニアの青空を、そのままフィルムにしたような爽やかな作品である。 パイロット版に始まり、シーズンは第6シーズン （第6シーズンは、ワイオミングの牧場に帰ったジョンと変わって、 トム・ライリー演じるボビーになり、邦題はパンチ＆ボビーとなった。） まで続いた人気番組で、'98年末には"CHiPs　'99"という リバイバル・シリーズまでもが登場するほどであった。 　　 日本ではジョンが田中秀幸、パンチが古川登志夫を声優に迎え、 '79年に第1シーズンが日本テレビで放映され、 土曜の深夜１時という時間帯にもかかわらず、大人気を呼び、 '81年にはついに、日曜夜10時半のゴールデンタイムに移行された。 女性にもファンが多いという点では、刑事スタスキー＆ハッチ以来だが、 ゴールデンタイムに放映されたのは、当時としてはものすごい事である。 あまりの人気ぶりに、多分日本で放映された海外ドラマでは初の怪挙だと思うが ,田中秀幸、古川登志夫2人が歌う、"カリフォルニア　サンセット"という、 "CHiPs"のために作られた曲が、番組内に挿入してオンエアーされたほど、 日本でのジョンパンフィーバーは、異常なまでの盛り上がりだった。　 そして、第6シーズンでは日テレまでもが舞い上がってしまい、 ボビー役声優に、なんと太川陽介を起用して、ゲスト役声優にも所ジョージや、 ジャンボ尾崎などの大物ゲストを迎えるという、狂ったとしか思えない過ちを犯してしまったのだった。 当然のことながら古川登志夫、太川陽介2人による、"Hey!　ミスター・バイク！"なる歌も挿入された。 これは、歌手、太川陽介の遺作となった、ある意味希少価値のあるレコードだ。 持っている人は少ないであろう。結構いい曲だけどね。（ちゃっかり持ってる私。） しかし、日テレも狂ってばかりではなく、次週予告の2人の声優のやりとりなどは かなり面白く仕上げていて、それを心待ちにしている人も少なくなかったであろう。 （パンチ「ジョンパンコンビは永遠に自滅だ！」　ジョン｢それを言うなら不滅でしょ。」など。 だんだんパンチが諸星あたるになっていってたが。）　 これは、残念なことにCS放送のスーパーチャンネルでの再放送では見ることが出来ず、 私としては、是非日テレで再放送して欲しいところだ。 （過去の過ちを清算するためにもやってみたらどうだ？＞日テレ） そんな訳で、私のジョンパンに対する思い入れは結構強いのだが、 役者よりもPOLICE1000に興味を持った私としては、 当時番組内で'81年式POLICE1000（KZ1000C4）が登場するのを心待ちにしてたのだが、 結局出てこなかったのは残念である。 そして、"CHiPs　'99"では、主役の座をBMW　R1100RT-Pに奪われて、 脇役マシンとして、KZ1000Pタイプが登場するなど、私にとって少々悲しいことばかりだ。 （ジョンとパンチが年取ったということも含めて。 バリクザにいたっては誰やおまえーって感じ。あまり変わってないのがギトレアさん。） しかし、人それぞれ見所は違っても、とても楽しめる番組なので、 皆さんも機会があれば是非ご覧になってください。 アメリカ人の女性に対するやさしさやマナーなど、勉強すべき点も多いですから、 決して見て損することはないでしょう。 ギャラリーのページには、”ＣＨｉＰＳ”ギャラリーもあります。 オープニング、ジョン＆パンチ第１話、パンチ＆ボビー第１話、 帰ってきた白バイ野郎ジョン＆パンチのワンシーンをいくつかＵＰしています。 当時録画物ビデオテープからの切り出しなので、少々画像が汚いですが、 是非ご覧ください。